学校教育におけるキャリア教育
小中高などの学校教育におけるキャリア教育とは、いわゆる「進路指導」のことです。
しかし、現在では進路指導が行われる機会が大学などの上級学校に偏ってしまっている(出口指導といいます)ため、
小中高での進路に関する指導を新たに定義するために「キャリア教育」という言葉が使われるようになったそうです。
キャリア教育という言葉が初めて使用されたのは、
1999年の中央教育審議会答申「初等中等教育と高等教育との接続の改善について」で、
この答申の中で次のように述べられたとのことです。
「学校と社会及び学校間の円滑な接続を図るためのキャリア教育
(望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能を身につけさせるとともに、自己の個性を理解し、
主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育)を小学校段階から発達段階に応じて実施する必要がある」
(キャリア教育‐Wikipediaより)
上の文章からキーワードをいくつか拾ってみますと、次の辺りになります。
望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能
自己の個性を理解し、主体的に進路を選択する能力・態度
(これらを育てる教育を)小学校段階から発達段階に応じて実施する必要がある
望ましい職業観や勤労観、職業に関する知識や技能、自分のパーソナリティの理解、主体的に進路を選択する能力と姿勢…。
いずれも非常に重要なもののように思います。
2006年11月に文科省内協力者会議にて作成された「小学校・中学校・高等学校キャリア教育推進の手引」では、
キャリア教育において身につけさせる力として以下の内容構造案が示されています。
(1)人間関係形成能力(自他の理解能力とコミュニケーション能力)
(2)情報活用能力(情報収集・探索能力と職業理解能力)
(3)将来設計能力(役割把握・認識能力と計画実行能力)
(4)意志決定能力(選択能力と課題解決能力) (キャリア教育‐Wikipediaより)
いずれも、社会に出てやっていくためには必要不可欠と言っても過言ではなさそうです。